三周ヶ岳 1292m
■夜叉ヶ池伝説を訪ねて
滋賀・福井の県境までは、揖斐川源流の山とよばれている。三周ガ岳は、その最も奥深いところに孤高を持してそびえる山である。また、コース途上、三周ガ岳と三国岳を結ぶ県境稜線上の標高1099メートル地点に、龍神伝説の夜叉ガ池がある。鳥居と祠の立つ林道終点が登山口。奥に40台は置ける駐車場があり、トイレ、休憩用のあずまやなどが設置されている。
登山道は、いきなり沢への下りからはじまる。水量豊富な枝沢を渡り、登り下りを繰り返し、2度ほど流れを渡ると、山腹の急登となる。やがて等高線をたどるような平坦な道となり、ブナ林の中に入る。二次林のブナも大きく育ち、日陰が心地よい。
1時間ほどで山腹の岩肌を二段に落下する幽玄ノ滝に出合う。夜叉姫が身を清めたという滝だ。アルペン的風貌をもつ黒壁の夜叉壁を仰ぎ見ながら、池ノ又本谷を横切り、右に昇龍ノ滝を見ながら岩混じりの急登が続く。途中ロープのついた岩場が2カ所あるが、恐がらずに登りたい。草付の斜面を登りきると美越の県境尾根に着く。すぐ目の下が夜叉ガ池だ。右の稜線に三周ガ岳への道がのびている。池は帰りに寄ることにして先を急ごう。すぐに夜叉壁の頭に出る。奥美濃の山には珍らしく、岩稜のヤセ尾根が続く。1カ所巻道があるが、岩溝を登るところなどは高度感もあるので慎重に。やがてコブの頭に出る。広々としたササの原で、展望は抜群だ。ここからは身を没するようなササを両手でかきわけて進む。やせた稜線を下るとブナ林に入り、灌木を手でつかんで登るような急登となる。ササ混じりのヤブをつき進むと、ようやくにして丸い切り開きの三周ガ岳山頂にたどり着く。視界がよければ北アルプスの槍ガ岳まで見わたすことができ、大展望を楽しめる。
下山は往路を下る。時間に余裕があれば夜叉ガ池でのんびり休憩していきたい
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