Hida Kamitakaramura

 

 奥飛騨温泉郷は、乗鞍岳を源流とする高原川と穂高連峰から流れ出す蒲田川の二つの川沿いに点在する平湯、福地、新平湯、栃尾、新穂高の各温泉の総称だ。いずれもアルピニストたちの登山基地として開けてきた。岐阜県下にはかなりの数の温泉があるが奥飛騨温泉郷は、近代的なホテルや旅館が建ちならぶ下呂温泉などとはまた一味違って、山あいの湯の里として静かな情緒が味わえる
 また、そのほとんどの宿が露天風呂を備えていることから、日本でも有数の露天風呂天国ともいわれている。穂高岳、焼岳、乗鞍岳などの北アルプスの雄大な景観と豊島な緑を楽しみながら入浴できるのが一番の醍醐味だ。
 高山、松本どちらから行っても奥飛騨温泉郷の玄関口にあたる平湯温泉は、スキーや高度ハイクの拠点としてにぎわう。乗鞍岳を背景に秋の紅葉が特にすばらしい。その歴史は古く、戦国時代に武田信玄が飛騨へ攻め入った時、老猿が教えてくれたという伝説がある。信州と飛騨を結ぶ国道一五八号は苦からの街道筋で、がっしりとした飛騨造りの建物が並ぶ。老舗の格式と設備を誇った旅館が多いのも特徴。
 共同露天風呂神の湯は、今も湯治場の面影を残している。平常バスターミナルから安房峠方面へ一五分ほど歩いた林の中にある。ひっそりと白樺に囲まれ、大きな岩が配きれた露天風呂は野趣満点だ。



[温泉のメッカ上宝村]


上宝村地図

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